2001年平和の文化国際年
わたしの平和宣言
私は人類の未来,特に子どもたちの未来に対して
責任があると思うからこそ,日々の生活の中で,
家族と共にいる時,職場で働いている時,
次のことを誓います。
1.「すべての人の生命を大切にします」
差別や偏見を持たないで,一人ひとりの生命と人権を尊重します。
2.「どんな暴力も許しません」
積極的に非暴力を支持します。特に弱い立場にある幼児や青少年に向 けられた身体への暴力,性的虐待,精神的苦痛などのあらゆる暴力を
許しません。
3.「思いやりの心を持ち,助け合います」
社会的差別,不正,政治的・経済的抑圧をなくすために,思いやり, 助け合う心で,奉仕活動を行います。
4.「相手の立場に立って考えます」
狂信に陥ったり,他人を中傷したり拒絶したりしないで,いつも話し 合いを優先させ,人の話を理解しようと努めることによって,表現の
自由と文化の多様性を守ります。
5.「かけがえのない地球環境を守ります」
生態系のバランスを保ち,すべての生命を尊重するよう行動し,自分 の行動に責任を持つ消費者としての態度を心がけます。
6.「みんなで力を合わせます」
男女が共に力を合わせ,民主的なやり方でいろいろな新しいことに取 り組み,自分の暮らす地域のことに関心を持ち,よりよい地域づくり
のために,いま,ここで,できることから始めます。
国連は西暦2000年を「平和の文化国際年」と定めました。ユネスコは,この「平和の文化国際年」を推進する中心的役割を担っています。
日本のユネスコ協会連盟は,国際年の意義を広く伝え,人々の心の中にある“平和への祈りと願い”を大きな力へと集結していくために,「わたしの平和宣言」署名キャンペーンと「平和の鐘(かね・おと)を鳴らそう!」を実施いたします。「わたしの平和宣言」署名キャンペーンは,ノーベル平和賞受賞者によって起草された6項目の誓いを,一人ひとりが署名という形で改めて確認するもので,全国のユネスコ協会が中心となって呼びかけています。去る5月21日には「全国一斉街頭署名」を行いました。また,9月21日には,一般公募した2名より直接,ユネスコ松浦晃一郎事務局長に手渡す予定です。
「平和の鐘(かね・おと)を鳴らそう!」は,2002年8月15日に“平和への祈りと願い”を込めて,地域のお寺や教会の鐘(かね・ベル)を鳴らそうと呼びかけるものです。お寺や教会の鐘のみ鳴らず,音によって“平和への祈りと願い”を表現することを目的としていますので,夏のこの時期にふさわしい〈風鈴〉〈盆踊りの太鼓〉〈花火大会〉などの年中行事,アーティストによる〈音楽による平和のメッセージ〉などのようなものでも大歓迎です。
この運動に参加される方がたの自由な発想と表現力によるパフォーマンスこそが,平和の文化を創造する運動であると信じ,一人でも多くの皆様のご参加を呼びかけました。
開倫ユネスコ協会は「わたしの平和宣言」運動を実施しています。