C大学をはじめとする高等教育機関の規制が大幅に緩和、改善されたために、大学開校は大幅に進み、あらゆる形態での大学の単位履修が可能になりつつある。
各市町や栃木県のすべての生涯教育プログラムを大学と連動させ、より質の高い、より特色のあるプログラム開発を、教育委員会は大学とともに行うことを提言する。
D「この市や町、栃木県に住む人は皆、亡くなる直前まで元気に大学で勉強している」と言われる生涯学習の地をつくり上げるべきである。「いつまでも若々しく生きる」ためには、大学で「一生勉強」することが一番である。
 人類史上最も長寿化した日本で最も勉強する必要があるのは、65歳から100歳までの人である。
(2)@今は小学校・中学校・高校で学ぶ児童・生徒であっても、80%以上が高校を卒業後に大学等の高等教育機関で学ぶことが確実に予想される。
Aそこで、今は小学校・中学校・高校で学ぶ児童・生徒であっても、大学等の高等教育機関での学習や研究に耐えられるだけの基礎学力や生活態度を意識的に教育し続けることを提言する。
Bとりわけ大学での教養教育の前提は、自分で学習する能力(自己学習能力)であるので、高校卒業までに大学での学習や研究に耐えられるだけの基礎学力と「自己学習能力」をできるだけ身につける教育上の工夫を、各段階の学校では行うべきである。
C学校での授業の受け方、予習・復習の仕方、テストの受け方、図書館の活用方法、本や新聞の読み方、レポートの書き方、議論の方法、発表の方法、旅行や見学の方法、一人で生活する方法、ストレス解消の方法などなど、教え子の大半は近い将来大学などの高等教育機関で学習や研究をするのだと、すべての教師が児童・生徒や保護者の身になって考えれば、高校卒業までに学年相応に指導すべきことは山ほどある。
D小学校・中学校・高校までの教育成果は、大学などの高等教育機関で問われると言える。
(3)各市町の教育成果は、今日ここにお集まりの教育委員の皆様と教育委員会事務局の皆様がどのくらい質の高い勉強をするか、勉強したことをどのくらい実行するかにかかっています。 そして、栃木県の教育成果は、今日ここにお集まりの栃木県教育委員の皆様と教育委員会事務局の皆様がどれくらい質の高い勉強をするかにかかっています。ただ、勉強を一人でするのは厳しいものでありますから、励まし合う仲間が必要です。今日ここにお集まりの皆様は、これからの各市町、栃木県の教育をよくしよう、どうにかしなければならないとお考えの高い志をお持ちの皆様ばかりでありますので、どうか同じ高い志を持つ者同志として、励まし合って、自らに与えられた教育委員という社会的役割(mission ミッション)を果たして頂きたいと希望致します。
 皆様の御健康と御活躍、各市町と栃木県の教育の発展を心よりお祈り申し上げます。
 御清聴頂き有難うございました。心から感謝申し上げます。
(感謝)

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