(オ)各市町の教育委員会は、首長である市町長、栃木県教育委員会、栃木県商工労働観光部国際経済担当、最終的には栃木県知事、JETROと十分に調整を図りながら、すべて英語による公立の「インターナショナル・スクール」を「空き校舎のある学校」を活用して発足することを、地元経済の発展と地域の国際化推進のために強く提言したい。
O(ア)すべての街に、図書館を兼ねた「街角Reading Cafe(リーディング・カフェ,読書スペース)」を
(イ)休日が多く、閉館時間も早い公立図書館には「勉強スペース」を求めて児童・生徒・学生・市民が集まるが、あまりに「勉強スペース」が少なく、需要に追いつかずに長年不満が渦巻いている。
(ウ)PISA調査で読解力世界一になったフィンランドには、街中いたるところに小さな「街角図書館」があり、児童・生徒・学生も含め人々は読書に親しむ習慣が身についているように感じられた。
(エ)栃木県各市町の中心商店街は、空洞化のため「空店舗」が多く、「シャッター通り」と呼ばれているところも多い。
(オ)各市町にある「空店舗」「遊休公共施設」を活用して「小さな図書館も兼ねた読書スペース(Reading Cafe,リーディング・カフェ)」をつくることを、教育委員会が全面的に支援することを提言する。
(カ)必要な図書は、例えば「ブック・オフ」と同じくらいの金額で買い取ると「公募」で集め、その図書館にとって必要と考える書籍のみ例えば「ブック・オフ」と同じくらいの金額で買い取ることもお金をかけないために大切。
(キ)運営は、信頼のおけるNPOやボランティアグループに委ねる。
(ク)市や町の文化の発展のために無料または安価で空いている物件を使わせてもよい人は、必ず存在する。
(ケ)各市町の教育委員会は、「本格的な読書」、「本を読んで深く考える」文化を醸成することを提言したい。例えば、「本はゆっくり、期間をおき、6回読み、深く、深く、物事を自分の頭で考える」。本を読んで気に入った文章は「書き抜き読書ノート」に書き抜き、何十回、何百回も読み返す。「本を深く読んで考える文化」を、各市町でおつくり頂きたい。
(コ)「新聞を教育に」(NIE,Newspaper In Education)の全市、全町的な展開を提言したい。例えば、「小学生は20分、中学生は40分、高校生は1時間以上、新聞を読んで考えよう」「気になる記事は切り抜いてコメントも書こう」。
 「新聞を読んで考える」習慣を学校時代に身につけることは、広く世の中を見る力、批判的に物事を考える(Critical Thinking,クリティカル・シンキング)力を身につけ、主体的・自律的に活動する上で欠かせない。
(4)マネジメントの質を高めるために
@校長、副校長(教頭)、主任、主幹などのマネジメント人材はすべて「公募制」に。
(ア)資格任用試験の受験資格(任用年数)を大幅に緩和し、任用後5年以上は主任、主幹、7年以上は全員、校長、副校長(教頭)試験に応募できるよう昇進のしくみを全面改訂することを提言する。
(イ)主任や主幹は大学院修士課程修了者を、副校長(教頭)や校長は教職専門職大学院博士課程修了者を優先することを提言する。

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