第2は、国内外の国際会議や報告会も含む様々な講演会、BBL(Brown Box Lunch ブラウン・ボックス・ランチ、茶色い袋(Brown Box)に入れた軽食を食べながらの昼食勉強会)へ参加して「勉強」をしています。
(1)国際会議としては、ダボス会議を主催するWorld Economic Forum(ワールド・エコノミック・フォーラム)が主催するダボス会議の東アジア版である毎年1回のEast Asia Economic Summit(東アジア経済会議)、毎年G7の1か月前にOECD閣僚会議と併行してパリで開かれるOECD Forum(OECDフォーラム)、中国の海南島で毎年開かれるBoao Forum For Asia(ボアオ・フォーラム)などが、私の参加している国際会議の中でも非常にレベルの高いものと言えます。
 「雇用」については、毎年6月にベルギーのブリュッセルで開かれるEmployment Week (エンプロイメント・ウィーク)が最も有用と考えます。
 「大学等の高等教育」ならば、OECDのIMHE(高等教育管理)プログラムが全精力を傾けてパリを中心に行っている各国での国際会議は目を離せません。
(2)報告会を含む様々な講演会、BBL(ブラウン・ボックス・ランチ)は、様々な主催者が自らの「社会的使命(mission、ミッション)」を果たすために、文字通り「全国各地」で「毎日」のように開催されています。有料のものもあれば、無料のものもあります。そこに出掛けて話を聴いたり、議論に参加するのもよい「勉強」です。日本は世界でも有数の「講演会(勉強会)」の多い国、講演会大国です。
@例えば、東京の青山学院大学の前にある「国際連合大学」や横浜のみなと未来にある「国際連合高等研究所」では、毎月何回か世界や人類の未来を考えるのにふさわしいテーマや講師(ノーベル賞受賞者や各国の代表クラス)による講演会が開かれています。「国際連合大学友の会」などに年会費を払い会員になると案内が届き、また、ホームページからの情報でも申し込みが可能です。
A他にも、全国の大学、大学院、大学の研究所、専門学校、専修学校など所謂(いわゆる)「高等教育機関」が正規の授業以外で開催する講演会やBBL(ブラウン・ボックス・ランチ)などは非常に多いと言えます。正式な教育機関であればあるほど、数年前から十分な準備をしてテーマを決め、人選をし、十分な事前の打ち合わせや議論を経て講演会が開催されます。また、そのときの資料も充実していますので、参加者はよい「勉強」が可能です。
B外務省のシンクタンクである「日本国際問題研究所」や経済産業省のシンクタンクである「経済産業研究所、通称(RIETI リエティ)」でも、毎週のように本格的な国際会議、講演会、BBLを開催しています。このように、各省庁や自治体など、公共部門やその外郭団体が、自らの「社会的使命(mission、ミッション)」を果たすために開催する講演会は非常に多く、自分で勉強したいテーマさえ明確になっていれば、とても質の高い「勉強」が可能です。
Cこの他にも、様々な団体がその団体の社会的使命(mission、ミッション)を果たすために講演会やBBL(ブラウン・ボックス・ランチ)のようなカジュアルな勉強会を開催しています。そこに参加することはよい「勉強」になります。

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