宇都宮大学大学院
情報工学研究科特殊講義
2006年５月１日
資料(1)
知識社会における企業経営
宇都宮大学大学院情報工学研究科
非常勤講師 林 明夫
(株式会社開倫塾 代表取締役社長)
１．栃木県経営品質賞2002年度知事賞を受賞した開倫塾の経営
1-1 開倫塾のCorporate Data(コーポレート・データ)
ａ) 校舎数、塾生数、地域的広がり
特長 discounting strategy
・業界のprice leadershipを地域でとる。
・(地域の)local standardとなる。
＊global standardではなく…。
ｂ) 学習塾を起業しようとした経緯
どのような目的を実現するために、学習塾を起業しようとしたのか
・法学部で法律学を勉強。刑務所を訪問して学んだことは、犯罪を少なくするためには犯罪の予防として教育が大切であるということ。
・学習塾と犯罪予防の関係
・なぜ、「開倫」という名称をつけたのか。
・開倫塾の教育目標に「高い倫理」があるのは。
＊会社のネイミングと教育目標との関係で、倫理観を持った、犯罪を起こさない、犯罪に巻き込まれない人間の育成を目的にしている。
ｃ) 経営者としての基本姿勢、経営者信念
・学習塾としてあるべきsollen(ゾレン)
４つの教育目標
開倫塾は、普通の学習塾と比較しドメインが広い
・人間としてあるべきsollen(ゾレン)
Educated Person(死ぬまで勉強し続ける人) ドラッカー
・これは、日本の超優良企業の行動の習慣(くせ)と似ている
(例)トヨタ…KAIZENに次ぐKAIZENをする、 毎日少しずつ良くしていく、educated corporation
・打倒トヨタ…自分が今やっていることを壊していく
・トヨタのコーポレート・スローガンはmore than best.(今日のベストを超えていこう。)
＊マニー株式会社もmore than best performance.これも同じこと。
セブンイレブンmore than best today's merchandising(マーチャンダイジング)
東京ディズニーランド(TDL)
永遠の未完成戦略
新しい行為を次々に付け加えていく
Educated Personは、never ending improvement(終わることのない改良主義)
これを、人間が幸福に生きることの基本と考える。
