主催 深谷地方ユネスコ協会 タイトル 「ユネスコ活動を会員相互の学びの場に」~論語を楽しむ会~ |
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令和3年10月2日(土)
埼玉県深谷地方ユネスコ協会
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1.はじめに ◎埼玉県深谷地方ユネスコ協会について ・設立 2001年(平成13年)6月9日 今年21周年 |
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・主な活動 (1)ユネスコ精神の理解と普及を図るための活動 (2)国際文化交流のための活動 (3)地域の教育的、文化的発展に寄与する活動 (4)日本ユネスコ協会連盟事業への協力に係る活動 (5)関係諸団体との連携、協力 |
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2.近代日本経済の父 渋沢栄一翁と深谷市 渋沢栄一は1840年2月13日深谷市の血洗島の農家に生まれた。幼い頃から家業である藍玉の製造、販売、養蚕を手伝い、7歳になると従兄弟の尾高惇忠のもとへ論語をはじめとする学問を習いに通った。中でも栄一翁は「論語の精神」「立志と忠恕の心」を生涯を通じて大切にしていた。 |
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3.渋沢栄一翁の心を受け継ぐ「ふるさと教育」 深谷市では「渋沢栄一翁の心を受け継ぐ深谷教育」を教育の基本理念に掲げ、「夢と学びのふるさと深谷」のよさを知り、誇りに思える子供の育成が大切と考え「ふるさと教育」にも力を入れている。 《具体的な取り組み(幼稚園・小・中学校)》 ・論語の暗唱・大河ドラマロケ地からとれた藍の種「青天の藍」の栽培と藍染め体験・蚕の飼育と 繭のクラフト作品作り 等々 |
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4.ユネスコ活動を会員相互の学びの場とした「論語を楽しむ会」 令和元年4月、渋沢栄一翁が新一万円札の肖像に、そして、大河ドラマの主人公になると発表された。それをきっかけに、栄一翁が生き方の根っことして、生涯を通して大事にした論語について学びたいという会員の声が寄せられた。子供たちが学校で取り組んでいる「ふるさと教育」の取り組みに関心をもっていた会員の思いであった。 会員の高齢化が進んでいる今、「会員でよかった」「楽しい活動だった」「会員同士顔見知りになった」と、思える活動が大事だと考えていた矢先の声であった。そこで、会員の声を受け止めた活動として、上記1-(3)に位置づけ「論語を楽しむ会」を立ち上げた。開催回数を月1回、第2土曜日とし、第1回を2020年(令和2年)9月12日に実施し、現在10回を数える。内容は、論語の素読が主で、「孔子について」「論語と栄一翁について」等のミニ講話、会員同士の談話等である。 |
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5.取り組みの成果 会員同士が知り合い、「月1度の活動に参加することが楽しい」、と 「青天を衝け」の進行と共に、この活動は、地域に根ざした「会員相互の学びの場」だけでなく、市民にも呼びかけて、「地域に根ざした学びの場」となっている。 |
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回を重ねるごとに、参加人数も増え、ユネスコ活動の役割と広がりが見え、ユネスコ活動を会員相互の学びの場にすることができた。 | |||||||||
6.おわりに 人の道を尊ぶ「論語」をユネスコの仲間と共に学び続け、ユネスコ活動の役割を広げていきたい。 学びの論語 「子曰く、之を知る者は、之を好む者に如かず。 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」 |