発 表 者 日光ユネスコ協会 (稲垣保男環境担当理事、枝敏充絵画担当理事)
タイトル 世界遺産「日光の社寺」の保護と普及活動 ⇦活動資料
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☆日光ユネスコ協会の紹介
- 創 立 1999年(平成11年)4月29日
- スローガン 守り伝えよう世界遺産「日光の社寺」
- 活動内容 世界遺産環境モニタリング調査、絵画・写真展、地域高校との交流学習会、世界寺子屋運動、平和の鐘を鳴らそう など。
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平和の鐘を鳴らそうat輪王寺 |
☆日光の世界文化遺産登録
- 1999年(平成11年)12月 日本で10番目に登録。
- 登録社寺は「日光二荒山神社」「日光東照宮」「日光山輪王寺」 通称「二社一寺」
- 登録建造物 国宝9棟 重要文化財94棟 合計103棟の建造群とそれらを取り囲む森林・植物環境。
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☆環境モニタリング調査
- 調査内容 建造物・彫像・彫刻・周囲の森林植物に悪影響を及ぼす窒素酸化物(NOx)の測定。
- 測定箇所 合計33カ所(コアゾーン[二社一寺周辺]16カ所 バッファゾーン5カ所 その他12カ所)。
- 測定方法 5ミリリットルのカプセルを用いて、大気の汚れを調べる簡易測定方法(年3回)。
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カプセルの取り付け(陽明門付近) |
☆世界文化遺産の意義と後継者育成
- 次世代へ「日光の社寺」の歴史と文化の理解と育成の観点から日光市内の3つの県立高等学校へ参加を呼びかけ、2010年(平成22年)から環境モニタリング調査活動に参加。参加者は30名~40名。測定作業とともにユネスコ協会会員から各所の歴史的背景や文化的価値、建造物・彫刻の意味などの説明を聞き、文化財への理解を深めている。
- 環境モニタリング調査活動以外に年1回の高等学校ごとに交流学習会(活動発表会や日光ユネスコ協会会員との意見交換会)を実施。
- 年少者の育成目的として、市内全小中学校児童生徒を対象とした絵画・写真展の実施。
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☆「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画・写真展
- 活動目的 絵画を描くことや写真を撮ることで市内小中学校児童生徒が郷土の文化財への関心を高める。展覧会を行うことで日光市民・観光客の文化財への興味関心を高める。
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絵画・写真展表彰式 |
- 作品募集 応募作品500点以上、小学校(上・下学年)中学校の3部門に分けた審査、入賞作品の決定、入賞作品の中から関係組織・協賛団体の特別賞を選出。
- 展覧会 日光山輪王寺紫雲閣や杉並木公園ギャラリーで紅葉の時期に土日を挟んだ4日間程度開催。
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☆成果と課題
- 文化財の保護など後継者育成に力点を置いた活動が徐々に理解されてきているが、会員・役員の高齢化による活動の停滞や若い世代への活動の継承が大きな課題。
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