発 表 者  足利ユネスコ協会
タイトル 平和の心を育む「足利ユネスコ学校」 ⇦活動報告

1.足利市の紹介 
  • 栃木県の南西部に位置する
2.足利ユネスコ協会の設立と会員数  
  • 昭和32年7月に設立された。今年度は、65年目となる。今年度の会員数は、正会員74名、賛助会員17名の合計91名である。
3.足利ユネスコ学校の実際
(1)足利ユネスコ学校のあゆみ
  • ユネスコ精神を小集団において体得させることを目的として、昭和35年に第1回足利ユネスコ夏季学校を月見ケ丘高等学校校舎で開設し、小学生並びに中学生が参加した。
  • 年間を通して開設していたが、参加する生徒の負担等を考慮し、現在では、夏のユネスコ学校のみ小学生を対象として実施している。
  • 会場は、市内小学校、足利短期大学附属高等学校、足利工業大学(現在の足利大学)、生涯学習センターなどを利用してきたが、現在は、助戸公民館を中心に実施している。
  • 令和2年度の第61回並びに令和3年度の第62回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のためやむを得ず開催を中止した。
(2)足利ユネスコ学校【第59・60回を中心に】
 ①目的、開設の時期、会場
  • 夏休みを利用して、市内の小学生に国際理解や国際交流の教育を行い、自主的にして協力的態度を育て、ユネスコ精神を体得実践させることを目的としている。
  • 夏休み中の5日間(午前中)、助戸公民館、足利学校、鑁阿寺、他で実施している。
 ②参加生徒数
  • 足利市内小学校3~6年生を対象としており、第59回は、53名参加、第60回は、45名が参加した。
 ③参加費
  • 参加費2500円を徴収し、活動中のけが等の補償のための傷害・賠償責任保険料や、ユネスコノート・バッジ、各種学習教材費、講師謝礼等に当てている。
 ④講師
  • 大学教授、市内小中学校教員、元教員、足利市教育委員会指導主事、足利ユネスコ協会会員、他
 ⑤行政や教育関係団体との連携
  • 足利市、足利市教育委員会、足利市立教育研究所、足利教育会、足利市立小中学校長会と連携している。
 ⑥活動を支える4つの柱
  • 柱1 自然との共生
  • 柱2 文化遺産の継承
  • 柱3 他国との相互理解と協力
  • 柱4 平和の実現を指向した人間関係の輪の拡大
 ⑦生徒の活動の様子
 <1日目>
  • 第1校時は、開校式・オリエンテーション。ユネスコ憲章前文とプラカードを掲げ、進行役のリードのもと参加者全員でシャドーイングを行った。
  • 第2校時は、学年ごとに分かれて「ユネスコってなあに?」により国際理解を深めた。(柱3)
 
  • 第3校時は、レクリエーションをみんなで楽しく行った。(柱4)
 <2日目>
  • 文化財めぐりでは、足利学校や鑁阿寺、利性院を巡り、足利市の文化財が日本や世界に誇れるものであることを学んだ。(柱2)
  • Tシャツ描きでは、世界に一つしかない自分だけのオリジナルTシャツが完成した。(柱4)
  • 自然観察会では、名草の植物や水生生物、岩石の観察を通して自然に親しみ郷土を大切にしようとする心を学んだ。この自然観察会は、廃油を利用した石けんづくりと隔年で行っている。第59回に実施した石けんづくりでは、廃油を利用して石けんをつくることで、環境を守ることの大切さを学んだ。(柱1)
 <3日目>
  • 日本遺産である足利学校と国宝の鑁阿寺を描いた。(柱2)
 <4日目>
  • 大学教授を講師に迎え、「科学を利用した工作」を行った。超電導磁石について分かりやすく説明してもらい、電池とコイル等を用いた釣り竿を製作した。液体窒素を用いた実験も好評だった。(柱1)
 <5日目>
  • 第1校時は、「民謡を楽しもう」と題し、尺八と三味線の演奏、歌を鑑賞した。(柱2)
  • 第2校時は、みんなで音楽を楽しんだ。(柱4)
  • 第3校時は、ユネスコ学校のしめくくりとなる閉校式を行った。ユネスコ憲章前文のシャドーイングを行った後、校長が修了証書を授与した。
(3)成果と今後の課題
 ①成果
  • ユネスコ学校の目的に迫る生徒の姿
  • ユネスコ学校の意義の再確認と活動の意欲
 ②今後の課題
  • 会員の高齢化に伴うユネスコ学校の運営協力への負担増
  • 参加生徒数の減少
  • 学習内容の見直し
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主催:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、関東ブロック・ユネスコ連絡協議会、栃木県ユネスコ連絡協議会
主管:開倫ユネスコ協会・足利ユネスコ協会
後援:栃木県 栃木県教育委員会、足利市 足利市教育委員会、足利市みどりと文化・スポーツ財団、
   ㈱とちぎテレビ、㈱栃木放送、㈱下野新聞社