第9回人間の安全保障フォーラム
に寄せるメッセージ
平成19年5月15日
第9回「人間の安全保障フォーラム」のご盛会を心よりお慶び申し上げます。また、林開倫ユネスコ協会会長様はじめ関係各位には日頃より世界平和に向けての活動にご尽力いただき心より敬意を表します。
世界を見渡したとき、特に中東やアフリカの国々など、いまだ戦争や貧困、感染症といった種々の要因により個人の安全な生活が脅かされている状況が続いており、また経済活動の拡大によって地球の環境問題やエネルギー問題も噴出しています。世界では13億人が1ドル以下で生活している現状です。
このような現状に対し、ここ数年「人間の安全保障」という考え方が注目されています。日本政府は1999年に国連に「人間の安全保障基金」を設立するのに尽力し、昨年の3月までに約335億円を拠出しました。こうした資金は、開発途上国や紛争下の国をはじめ多くの国の安全を確保し、生活水準の向上に向けて活用されています。現在では、学校に通えない子供たちへの教育支援や貧困撲滅のための職業訓練等、物的支援ばかりでなく国を支える人材の育成にも力を入れています。また、司法・行政制度の整備や経済インフラの整備、保健医療や教育の改善などを通じ、民主的で自立した「国づくり」を進めていくのが今後の課題です。
本日ご講演されるマリールイズさんはルワンダの内戦で傷ついた子供たちに教室で学ぶことで希望や夢を取り戻してもらうため学校を建設するという素晴らしい活動をされております。マリールイズさんのご尽力に心より敬意を表します。こうしたマリールイズさんのような民間の方々の力がこれからの「人間の安全保障」を推進していく上でとても重要になってきます。
一人ひとりの力により、こうした困難な状況におかれた人々の生活をそして社会を助けるのは大変なことですが、非政府組織(NGO)や政府、そして国際機関が国家の枠組みを越えて協調し、協力し合うことで、人間個人の尊厳が尊重される世界を確立し、ともに発展していくことも可能になるものと考えます。
本日お集まりの皆様には、国家のみならず、個人にとっての安全保障が確立した世界をつくっていくため、一層のご協力とご理解を頂けますようお願い申しあげます。
林開倫ユネスコ協会会長はじめ、関係各位の日頃よりの平和活動へのご尽力に感謝申しあげますとともに、ご参会の皆様のご健勝をお祈り申し上げ、フォーラムに寄せるメッセージと致します。
衆議院議員 茂 木 敏 充